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電波(RFID)の人体や医療機器への影響は?

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最終更新日:2017年06月29日
電波(RFID)の人体や医療機器への影響は?

こんにちは。源野です。

私事ですが、近々結婚式を控えており
動画の中に入れる音楽で著作権利用の申請をしたりして著作権関連を色々と調べました。
大阪にある、とあるレコード会社に許可をもらいにお伺いしてきましたが、
その時に裏話なども聞かせてもらってその界隈に少しだけ詳しくなりました。
レコード会社からするとJASRACさんは便利だそうですが、
利用者側からしたらなんでそんなに手続きがややこしいんだよって感じですね。
今流行りのブロックチェーンを使って、「手軽に利用できて、不正ができない」仕組みができたらいいですね。
って思って調べてみたらやはりそういうスタートアップが出てきているようですね。素晴らしいです。
インターネットの生活への浸透と、ブロックチェーンなどの技術によって世界はガラっと変わろうとしている予感がします。

さて、今回の話は、電波の医療機器等への影響に関して記載します。
RFIDってペースメーカーを使ってる人に影響が出るんじゃないの?と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

ハンディタイプのRFID機器にあたる弊社のAsReaderの取扱説明書には
  運用に際して以下のことを厳守されることをお願いします。
  1.本製品操作者は、本製品を植込み型医療機器の装着部位より22cm 以内に近づけないこと。
  2.植込み型医療機器装着者は、本製品より22cm 以内に近づかないこと。
と記載していますが、これはJAISA(日本自動認識システム協会)のガイドラインを参考にさせていただいています。

この「22cm」がどうやって決められたのかの根拠などを、ガイドラインの基になっている総務省の調査について
調べた結果をまとめてみました。

総務省が平成28年に行った電波の医療機器への影響に関する調査と、
その結果を受けて策定されたRFID機器の運用ガイドラインは以下の3つです。

・「電波の医療機器等への影響に関する調査」平成28年3月総 務 省
 http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/ele/medical/h27.pdf

・RFID機器運用ガイドライン(植込み型医療機器等への影響に関する対応策)平成 28 年 4 月 1 日 一般社団法人日本自動認識システム協会
 http://www.jaisa.jp/pdfs/160404/03.pdf

・各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針 平成28年11月 総務省
 http://www.soumu.go.jp/main_content/000449619.pdf

かたい文章で読むのも嫌になりますが、
内容としては塩水を使って人体のモデルを作成し、人体モデルを通してペースメーカーなどの機器に電波を照射して影響の有無を実験しています。
その実験結果を受けて改訂したガイドラインとしては、ハンディタイプのRFID機器に関する指針としては平成25年のものから変更はありませんでした。

これらの調査の結果として、総務省のHPには
> 結果、植込み型心臓ペースメーカに対して、構内無線局(送信出力1W以下)では10cm、特定小電力無線局(送信出力250mW以下)では1cm未満の距離で影響が発生しました。また、植込み型除細動器に対しては影響の発生はありませんでした。影響発生距離の最大値(10cm)は、据置きタイプのRFID機器からの電波の影響を防ぐための指針が適用している離隔距離の22cmと比較しても半分以下の距離であることが確認されました。
と書かれています。

なおかつ、「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針 平成28年11月 総務省」を見ると、
> なお、影響の調査は、電波利用機器の電波を規格上の最大出力で断続的に発射し、医療機器の感度を最大にするなど、極めて厳しい条件において実施しています。
> 例えば、実際には、携帯電話は一般生活において最大出力の電波を継続して発射することはまれであり、また、医療機器の感度を最大にして使用することもほとんどありません。
> そのため、一般生活において調査条件と同様の状況となる可能性は非常に低く、調査において影響が確認された距離まで電波利用機器が近接したとしても、実際に影響が発生するとは限りません。

影響は出ているものの、きわめて厳しい条件下で行っており、実際の環境で同じ状況が発生することはまれだと思われます。
ですので、十分に安全であることを考慮して22cmという基準が定められていることがわかります。

とはいえ電波は目で見ることはできないので、実際に使用する際には周囲に気を配ることは忘れないようにしたいものです。

今回は以上です。ありがとうございました。
 
 
※広報からの追記
現在、三重大学医学部附属病院ではRFID AsReaderを使用して、医療現場におけるUHF帯RFIDタグの実運用を見据えて、アスタリスクも参加した国内初となる共同臨床研究を行っています!

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