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QRコード乗車券

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最終更新日:2024年05月31日
QRコード乗車券

こんにちは!!
東日本開発セクションの中村です。

1年2ヶ月ぶりのブログですが、今回も鉄道ネタでいきたいと思います。

数日前に首都圏の鉄道会社で磁気乗車券(いわゆる普通の切符です)をQRコード乗車券に移行するというニュースが入ってきました。

QRコード乗車券になれば、自動改札機に切符を投入することなく、QRコード読み取り部に切符をかざすだけで、改札を通過できるようになります。そうすることで、自動改札機のメンテナンス費用や切符そのものの作成費用を抑えることができるというところがメリットであるようです。また、長距離移動のようなICカード乗車券では利用できないような区間でも、事前決済をした際にQRコードを発行しておけば、そのQRコードひとつで移動することができるようになるかもしれません。

磁気乗車券

私も昔、駅係員として働いていた時期がありますが、磁気乗車券は少し折れ曲がっていたり、湿っていたりすると、すぐに自動改札機に詰まってしまうものでした。切符が詰まった際は、まず切符を探し出すのに一苦労することが多く、見つかっても今度はそこからどうやって取り出すかを考える必要がありました。詰まった場所によっては、機械の可動パーツをうまく動かしながらできるだけスペースを開け、最後にピンセットを使って引っ張り出さないといけないということもしばしばでした。朝のラッシュ時だと、一つの自動改札機が使えないだけで、人が溢れてしまうため迅速に対応する必要もあり、神経を使う業務でした。

さて、このQRコード乗車券ですが、実は沖縄のゆいレール(沖縄都市モノレール)では10年ほど前から導入されています。沖縄は湿度が高く、磁気乗車券だと切符の詰まりが多く発生したそうで、ICカード乗車券の導入を機に、切符をQRコード乗車券に変更したそうです。

QRコード乗車券のデメリット

一方で、QRコード乗車券にもデメリットがあります。それは、一般に処理速度が磁気乗車券に比べて低いという点です。磁気乗車券は裏向きに入れても横向きに入れても、自動改札機に投入されすれば、機械はちゃんと読み取ってくれ、すぐに機械から排出されますが、QRコードは人がきちんとQRコード読み取り部にかざす必要がありますし、読み取るカメラのフォーカスがあうまで少し時間が必要になるからです。
皆さんも、飛行機の搭乗ゲートなどで、QRコードのスキャンに手間取った経験はないでしょうか?また、QRコード決済でスマホ画面をユーザー自らが機械にかざすタイプだと、機械との距離が近すぎると全然スキャンできないということも良くあるのではないでしょうか?そこまで、急ぐ必要のないシチュエーションではQRコードで問題ありませんが、本来短時間で大量の鉄道利用者を処理しないといけない首都圏の自動改札機において、QRコード認識というのは、あまり適さないものでした。(ちなみに参考までにゆいレールの1日平均乗客数は多い年度・多い駅でも7千人台がMAXです。首都圏のターミナル駅であれば20〜60万人に達しますので、その差は歴然です。)

3年後の導入に期待

それが、導入できるようになったのは、やはり「Suica」に代表されるICカード乗車券の普及が鍵であったと思います。ICカードの利用者が増え、切符の利用者が減った今日においては、QRコード乗車券に変更しても全体の処理速度は担保できる判断されたのだと思います。また、とある記事では、「改札を通過する処理速度は従来の磁気乗車券と同程度を維持できるようにする。」と記載されていましたので、読み取り部に何か工夫があるのかもしれません。そう考えるとどのような自動改札機が登場し、どの程度の処理速度が出せるのかには、興味が湧いてきます。3年後くらいに導入されるみたいですが、楽しみに待ちたいなと思います。

さて、アスタリスクでは、ここまでお話したようなICタグ(UHF/HF帯)やQRコードを含む各種バーコードをスキャンして、業務効率化をはかるソリューションを多数開発・提供しております。今回のようにバーコードは、新しい技術では全くありませんが、使い方ひとつで、コスト削減や利便性向上を実現することができます。何かしら課題を感じられていることがありましたら、是非一度、アスタリスクにお声がけください。

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