AsReader製品の中で活躍する小さな部品たち
R&Dセクションの永井です。
AsReader製品にはたくさんの電子部品が入っています。
電子部品はプリント基板という板の上に半田付けされていて、AsReader製品の機能を実現するための電子回路を構成しています。
電子部品には多くの種類がありますが、どれも小型化が進んでいます。
部品が小型化すると、AsReader製品の小型化が実現できますし、同じ大きさのAsReader製品であってもより高性能にできます。
小型化が進む部品がどれくらい小さいかを見てもらうために、今回は抵抗とコンデンサを取り上げます。
抵抗とコンデンサはほとんどすべての電子回路で使われているポピュラーな電子部品です。
チップ抵抗やチップコンデンサ
チップ抵抗やチップコンデンサと言われる小型の抵抗とコンデンサはサイズが規格化されていて、決まっています。
AsReader製品では、縦横の寸法が1.0mm×0.5mmのサイズを最もよく使用しています。
写真は1.0mm×0.5mmサイズの抵抗とコンデンサを米粒と比較したものです。
(米粒は縦寸法が約4.5mm、横寸法が約2.8mmです。)
どれくらい小さいものかお分かりいただけると思います。
これでも十分小さいですが、更に小さいサイズとして、
0.6mm×0.3mm、0.4mm×0.2mm、0.25mm×0.125mmなどがあります。
逆に、1.0mm×0.5mmよりも大きい抵抗とコンデンサもあります。
大きいと言っても、1.6mm×0.8mm、3.2mm×1.6mm、5.0mm×2.5mmくらいのサイズです。
抵抗とコンデンサの歴史においては、これらのサイズもかつては小型化の最先端でした。
抵抗やコンデンサを選ぶときの注意点
ここまで小さいサイズの抵抗とコンデンサの話をしてきましたが、製品設計で抵抗やコンデンサを選ぶとき、抵抗やコンデンサのサイズが小さければ小さいほど良いというわけでもありません。
たとえば、小さいサイズの抵抗はその分だけ流せる電流(定格電力)が小さくなります。
また、小さいサイズのコンデンサはその分だけ耐えられる電圧が小さくなります。
このような制約があるため、必要に応じて、最適なサイズを選ばなければいけません。
抵抗やコンデンサのメーカーによって、これらの制約は改善されてきていますが、製品設計するときには注意が必要です。
技術者たちの努力に感謝
以上のような小型の部品を製品に使用できるのは、部品メーカーの技術開発や基板に部品を半田付けする技術の向上があってのものです。
技術者たちの努力には感謝しなければいけませんね。
今回はAsReader製品の中で活躍している米粒よりも小さな部品たちの話でした。