広報悪戦苦闘譚
寒さ全開の立春が過ぎ、暦の上では春告鳥(ウグイス)がチャッチャッという地鳴きと共にホーホケキョと囀り始め、ほどなく風が辛夷(こぶし)の花の香りを運んでくれるはずなのですが・・・。
花鳥風月にはとんと鈍い故か、いやというほど寒さを満喫させられながら「鳴くまで待とう」の家康よろしく、ひたすら布団の中で春を待つ今日この頃。
お久しぶりです。広報の大橋です。
当社は「ハードもソフトもお任せ、ワンストップ・ソリューションのアスタリスク」を謳うベンチャー企業なので、社員はSEやPG、インフラエンジニアといった技術者中心に構成されているのですが、そんな当社にあって数少ない文系の牙城が広報なんです。
牙城といえば聞こえはいいかもしれませんが、その実は“ど”文系の集まり。
パンフレットや企業サイト・製品サイトなどでは、自社商品を分かりやすく訴求しなければいけないのですが、ここに文系ゆえの悲喜劇が繰り広げられます。
あっ、ここからは自社技術門外漢の愚痴です。
同じような立場で苦しんでいる方には共感いただけるかもしれませんが、技術系の方々には『 ┐(´~`)┌ 』や『( ゜Д゜;)』だと思うので、読み飛ばしていただいて結構ですよ。
ということで、愚痴始まります。
そもそも技術者たちにとっては当たり前の用語が分からない。そしてやたらと略号で表現するのです。
彼らには注釈の必要もない日常語なんでしょうが、技術音痴の目には何かの呪文にしか見えません。
例えばRFIDAsReaderのスペック表を渡されます。
dBmにdBw、dBi、dBd・・・。
「dBは単にデシベルのことで、dBiもdBdもアンテナ利得を表す単位。iは絶対利得基準で、dは相対利得云々」
「えっ?ああ、iはアイソトロピックアンテナ基準だから頭文字を取ってi。dは半波長ダイポールアンテナ基準だからdってだけです」
って分かります?
おまけにこのアンテナから出される電波には円偏波と直線偏波の2つがあって、さらに直線偏波にはHorizontallyとVerticallyの2種類があるそうです。
で、AsReader唯一のアンテナ分離型リーダーライターであるBOX Type(ASR-P50N)には、本体と組み合わせるアンテナが5種類あって、円偏波タイプと直線偏波(Horizontally)、直線偏波(Vertically)の全てが用意されているんです。
『アンテナは、使用用途に依ってお選びください』と記載するのは簡単ですが、「せめてその前に」と、概要だけでも理解しようと試みます。四苦八苦しながらイメージできる程度にはおぼろげに把握し、件の一文を記載するまでに半日以上を費やしてしまうのでした...。
そういえばBSEと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
私の頭に浮かぶのは、かつて世界中をパニックに巻き込んだ牛の病気です。それが普通ですよね?
はぁ、お粗末さまでした。m(__)m