アメリカでの自動認識の状況について
R&Dの黒木です。
最近は当社のアメリカ子会社と連携しての業務が多く、よく現地にも行っております。
そこで感じた自動認識の状況の違いについてお話いたします。
米国では圧倒的にバーコード利用が多く、一般的なRFIDの知名度はほとんどないのではないかと思います。
そんな中でもRFIDの展示会などを介して新しいお客様と知り合い、ご相談いただく内容や状況に、当然ながら日本との違いを感じることが多くあります。
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例えば、屋外で金属の棚を組み、建材の管理をしている。
現在はその金属の棚の見やすいところにバーコードを貼って、それを読み管理している。
しかし、バーコードが日焼け、汚れてしまい、読み込めないことが多々あり、現在はその都度バーコードを張り替えている、というような相談を受けました。
どのくらいの頻度で付け替えるのか、と質問したところ、早い場合には1週間持たないと。
よく聞けばその保管場所はアリゾナの郊外にあり、乾燥した砂漠地帯で、日中の温度は40℃を超えるとのこと。
日本のような高温多湿ではなく、湿度はなく、純粋に太陽光だけでそこまで気温が上がるほどの強さがある場合、光が影響するバーコードで読み込むのは限界がありそうです。
そこでRFIDに期待して、となるわけですが、電波の抵抗となる金属に囲まれた環境でどの程度の実現性があるかを予算を踏まえた上で慎重に見極めなければなりません。
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このような難題を解決していければ、アメリカでのRFIDの知名度があがり新しいビジネスにつながるかもしれません。
これからもアメリカでの課題解決・RFIDの普及に向けて奮闘いていきたいと思います!