【Head Mounted Display:頭部装着ディスプレイ】のHololensについて
大阪受託開発セクションの堀田です。
まず始めに、近年、XR/VR/AR/MRといったワードがゲームや、モバイルのアプリケーションなどで普及していますが、どういった定義なのか?また、実デバイスの操作性などをご紹介させていただきます。
XR/VR/AR/MR それぞれの意味
それらを説明する前に、各ワードの意味について正しい理解が必要になります。
※詳細については、外部サイトで調べてください。
※SR/DRは省略します。
・XR(cross reality:クロスリアリティ)
┗VR/AR/MRの総称
・VR(virtual reality:仮想現実)
┗目を完全に覆うデバイス(Head Mounted Display)を装着し、
見える世界は全て映像などの仮想現実になります。
またデバイスを装着すると、現実は画面により遮断され見えなくなります。
・AR(Augmented Reality:拡張現実)
┗スマホやタブレットなどを通じて、現実で見える世界に、
仮想のポリゴンや画像などを重ね合わせて表示する世界です。
・MR(Mixed Reality:複合現実)
┗目を完全に覆うデバイス(Head Mounted Display)を装着し、
半透明状のレンズを通じて現実が見え、
仮想のポリゴンや画像などを重ね合わせて表示する世界です。
そして、現在、上記のMRで、Microsoft社製のHololensを使用し、アプリケーション開発を進めていますが、操作性がデバイスのバージョンによって劇的に変わりました。
・Hololens1 2017年1月 日本一般販売 ※正式には"1"の明記はありません。
・Hololens2 2020年7月 日本一般販売
Hololens1/2の操作 ハンドジェスチャー
Hololens1/2では操作が全て、ハンドジェスチャー、または音声操作になり、文字入力は画面にキーボードが表示され、空中をクリックすることで、入力可能となっています。
ただし、Hololens1では、カーソル(PCのマウスカーソルと同じ)の位置が、レンズの中央で固定されており、顔の向きを変えることで入力したキーボードのKeyの上にカーソルを動かすことができます。
その状態で、クリック動作をすると、ようやく文字が入力されます。
そこで、改良されたのがHololens2のアイトラッキング機能で、目線を常に追跡し、目線操作だけでカーソルの移動が可能になりました。
また、ハンドジェスチャーにおいても、Hololens1では、大きな動作しか認識されず、人差し指のクリック、人差し指と親指でウィンドウを掴む、程度の認識しかされていませんが、Hololens2では、常に手の5本指がされ細かなアクションの検知が可能となりました。
Hololens1/2 開発において
その他、操作性が全体的に見直されており、アプリケーション開発においても、より多くの可能性が広がったと言えます。
まだ、一般ユーザーが購入するには高く、電池の持ちなども改善が必要なデバイスではありますが、将来性が非常に高い分野となると思いますので、興味があれば、どんなことができるのか?を調べてください。