RFIDタグを付けるとこんなに便利!

購買・物流を担当している者です。
弊社では業務効率化のため、主要製品すべてにRFIDタグを貼付して運用しています。
今回は、日常業務の中で「RFIDタグを使うと何が便利になるのか」を、実際に使用している立場からご紹介します。あくまで弊社の運用方法ではありますが、参考になれば幸いです。
■ 入荷作業について
通常、入荷時には送られてきたカートン箱を開梱し、注文した製品が注文数量どおりに入っているかを1点ずつ確認します。少量であればそれほど手間ではありませんが、数十箱規模になると、開梱して数えるだけで相当な労力と時間がかかります。
しかし、RFIDタグを貼っている場合、カートン箱を開けずに中身の数量を読み取ることが可能です。そのため、入荷作業の時間を大幅に短縮できます。
さらに、RFIDタグには製品番号やシリアル番号も登録されているため、どの製品が、いつ入荷したものなのかまで自動的に記録できる点もメリットです。
■ 出荷作業について
出荷では一般的に、担当者が指示に基づいて棚や箱から製品をピッキングし、別の担当者が内容を確認して出荷登録、梱包、発送という流れになると思います。
この工程で起きやすいのが、製品の取り違えや数量違いです。見た目がよく似ている製品や、小さくて数えづらい製品では、二重チェックをしてもミスが起きることがあります。
RFIDタグがあれば、ピッキングする工程自体は変わりませんが、出荷登録時にタグを読み取ることで内容を自動照合できます。製品違いや数量違いがあるとエラーが出るため、出荷ミスを確実に防ぐことが可能です。
また、どのシリアル番号の製品を出荷したかも記録されるため、修理対応や故障時の履歴確認にも役立ちます。
■ その他の業務(拠点間移動・棚卸など)
倉庫間の製品移動でもRFIDは便利で、どのロットの製品がいつ移動したかといった情報を残すことができます。
また、棚卸ではカートン箱を開けずに数量を把握できるため、作業時間を短縮できます。ただし、カートン箱の数が多い場合、1つでも読み取れないタグがあると、どの箱のどの製品なのかを探すのに時間がかかるため、メリットとデメリットがあります。
以上、弊社でのRFID活用方法のご紹介でした。何かの参考になれば幸いです。


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