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IBM Maximo® / Maximo Base Kit(株式会社エクサ)

公開日:2021.10.19

50年以上の歴史を誇る設備保全パッケージとRFIDによる保全の効率化

設備保全パッケージとして世界規模で高いシェアを占めるIBM Maximo®、
RFID との連携によってお客様設備の保全業務を効率化するため、その連携対象に選ばれたAsReader。
その経緯、実際使ってみての感想についてなどを聞かせていただきました。

株式会社エクサ

佐藤 吉記様

■対応機種
> ASR-P30U

【インタビュー全文は以下】

取材日:2021.08.24

『使っていただくためのシステム』は,お客様のご要望で進化を続ける。

なんでもできてしまうパッケージには、
環境に合わせてコア機能に精錬したテンプレートを用意。
IBM Maximo®、Maximo Base Kit について簡単にご紹介いただけますか?
IBM Maximo® は、元々は米国の原子力発電所で使われていたものがパッケージングされたものを、IBM が買収し、2007 年からIBM 製品として販売されています。
50 年以上の歴史を誇り、世界規模で高いシェアを占める設備保全(EAM)パッケージです。
日本国内では、広範囲に渡る業界のお客様にご利用いただいており、社会インフラを担うお客様や、工場・プラントをお持ちのお客様など様々です。エクサはIBM の買収前から当ソリューションに携わっていたこともあり、これまでたくさんのお客様のお取組みに関わらせていただいております。
成り立ちとして、元々が原子力発電所での設備保全のパッケージということもあり、カバーする領域も非常に多く、拡張性という意味では、将来性も含めて、有用性の高いパッケージです。 一方で、なんでもできてしまうので、お客様の業務と照らし合わせた時に、どの機能を使うべきか非常に悩ましいところがあります。
そのようなお客様のお声と私たちの経験とを重ね合わせて、初期に設備保全システムとして使っていただく際に、ベースとして使っていただける核となる機能をテンプレート化したものがMaximo Base Kit となります。
その上で、システムがお客様の業務に定着していくのに合わせて、機能拡張していくことが可能です。
元々IBM Maximo® が、ワンストップソリューションで、設備保全活動を支援するパッケージとなっておりますので、 Maximo Base Kit はその強みを生かしていけるMaximo の最初の導入部分といった位置付けになります。

IBM Maximo® とは

多様な設備や資産を戦略的に管理することで生産性向上、長寿命化、コスト低減化、品質向上、安心・安全など
の現場課題解決に寄与し、企業の設備・資産価値の最大化を実現する設備保全(EAM)パッケージです。

IBM Maximo®

Maximo Base Kit とは

Maximo Base Kit は、IBM Maximo® をコアとし、株式会社エクサ独自の付加価値をプラスした短期導入ソリューショ ンです。

Maximo Base Kit

使っていただくためのシステム。使っていただいてこそのシステム。
サイトの方にも導入されたお客様の声が上がっていて、EXA様は導入だけではなく、その後のフォローにもかなり力を入れているという印象を受けました。
はい。ありがとうございます。
その通りで、『使っていただくためのシステム』ということを心掛けていますので、お客様の運用定着というところまで、寄り添いながら一緒にやらせていただいております。
また、導入部分から業務に寄り添った形でのパッケージにしていかないと、使われない仕組みになってしまうので、アフターフォローは当然として、導入前から、お客様の業務フローなどを詳しく聞かせていただいて進めていく、という点を私たちとしては重要視しております。
コンパクトゆえ使用場所を選ばない。
IBM Maximo® / Maximo Base Kit のユーザー様に当社製品のDESKTOP-Type(ASR-P30U) を連携・導入されたと伺っております。
そちらでは、当社のDESKTOP-Type をどのようにお使いいただいているかを、お聞かせいただけますか?
DESKTOP-Type ということで、比較対象はハンディタイプであったり、GATE-Type であったりすると思います。
DESKTOP-Type には『非常にコンパクトで場所を問わずに置ける』という長所があります。
ユーザー様は限られたスペースの場所で作業をされることも多いので、例えばRFID を資材などに貼り付けて、荷札や、RF タグ自体を動かすことができる場合、モノ自体を動かすことは難しくても、RF タグを外してリーダーにかざすことで、もの自体の識別管理、所在地管理、移動管理に活用できると思い、導入させていただきました。
IBM Maximo®、Maximo Base Kit のどちらにも連携していただいているのでしょうか?
はい。
機能的にIBM Maximo® の中のBase Kit 部分という形になるので、どちらも連携、という認識で問題ありません。

IBM Maximo®、Maximo Base Kit

RFID のメリットを活かすために。
IBM Maximo®、Maximo Base Kit にRFID の機能を追加しようと思うに至った背景をお聞かせいただけますか?
保全のシステムができてからRFID 導入を考えたのではなく、最初の段階で資産の管理にRFID を導入したいというお客様の意向がありました。
よくいわれるRFID のメリットになりますが、一括読み取りができる、情報の書き換えができる、などによって、手作業で一品一品を管理する、もしくは数量をカウントする、などの手間の削減、ないしはヒューマンエラーを防ぐ、手間を避けて誤りを減らす、という点からRFID を元々ご検討いただいていおりました。
また、保全のシステムとも連携させた上で、個人がローカルのPC で管理するのではなく、システム上の一元管理で、誰もが同じ情報を共有できるように、RFID+保全のシステムを考えていた、といったことも背景にありました。
RFID の機能として連携対象に当社AsReader をお選びいただいた理由は?
機能面、技術面がベースにあります。
読み取りすぎてしまう、などの問題。例えば、近くにRF タグがあれば読み取ってしまうように、どこでも場所を選ばない分、周囲の環境に影響を受けてしまう、などの課題に、どうやって業務面に合わせて、どうやってモノとシステムを連携させるとお客様の業務の課題が解決できるか、ということに対して、アスタリスク社の営業担当の方から非常に多くご提案をいただいきました。
さらに、実機をお持ちいただいて、簡易とはいえ、現場での検証までやっていただきました。
そういったところからAsReader を積極的に導入したいと思うに至りました。
どういった製品と比較して、当社のDESKTOP-Type の採用に至ったか、をお聞かせください。
他社製品というより、御社のDOCK-Type やGUN-Type を比較検討している中で、営業担当の方より、DESKTOP-Type(ASR-P30U) のご提案をいただき、それがお客様の要望に沿ったものだということが決め手でした。

IBM Maximo®、Maximo Base Kit

お客様の目的・用途に合わせた選択。
キー入力のようにPCに繋ぐだけで簡単に使えるHIDモードがある、ということがDESKTOP-Type(ASR-P30U)の特長の一つですが、今回IBM Maximo®︎、Maximo Base KitではSDKを組み込んでシリアルでの通信を選択されたのはなぜですか?
RFタグを読み込むだけでなく、RFタグの書き換え、読み終わったRF タグを無効化してから廃棄、などの機能を使うため、HIDモードではそこがフォローできなかったためです。
ユーザー様でRFタグの情報を書き換えたり、RFタグを使えないようにしたりをされているのですか?
はい。新しい情報をRFタグに書き込んでいただく、RFタグを再利用する場合もありますが、廃棄する場合は無効化する、といったことをされています。

IBM Maximo®、Maximo Base Kit

RFIDを上手く活用なさっていらっしゃいますが、バーコード運用はなくなっているのでしょうか。
まだまだあります。組み合わせでRFIDとバーコードを使って、RFタグにバーコードが印字されているところもありますし、RFタグが読めなかったらバーコードを使うというリスク回避で使われていることもあります。
一品一品を見ながら管理をする必要がある業務もありますので、そういった環境ではバーコード、二次元コードも使われています。
やはりまだバーコードの方が安価ということもあります。
今回のお客様はRFIDを活用する前提とのことですが、例えば、まだコストの面を含めて迷われているお客様にはRFタグをどうやって選定、提案されているのですか?
例えばあるお客様で、金属タグを避けて通れないケースがございました。
そういった場合。導入ポイントが二つある、と思います。
・資材価値が高いもの。
 →RFタグが多少高くても導入する価値がある
・業務負荷がかかっている点。
 →業務負荷がかかっている。ヒューマンエラーの解消。
資材面と業務面での高コストを、無駄なコストにならないように、という提案で金属タグを採用いただきました。
また、これからは「組み合せ」がキーワードになってきていると思います。
金属対応タグを金属に貼ったから読み取れる、というものもあれば、ペンキで塗装されているような非常に凹凸の多い資材もありますので、補助プレートを組み合わせてタグを貼付して読み取りができるようにしたり、アスタリスクさんの場合は、Reading Tubのようなものを使い、読取に難があるものをクリアできるようにしているように、意外なところに導入のポイントがあるように思えます。
ユニークな製品群、技術の組み合わせにも期待。
実際に連携してみてのご感想や、こういう機能が欲しいといったご意見をお聞かせください。
連携は非常にスムーズにできました。
SDKが用意されているということが最初に検討する際のポイントになり、Maximo側とのインターフェイスをつくっていくという上で、バグも特になく、スムーズにデータの連携ができました。
また、先程のRFタグの書き換え、RFタグを無効化もなんなく導入が進みました。
欲しい機能を、ASR-P30Uに限っていいますと、周囲のRF タグを読みすぎてしまうこともありますので、出力を設定できる機能の他に、例えば、読取対象の周囲を囲むような仕組みがパッケージ化されていてもいいのかな?と思います。
例えば今回はAsShieldで周囲と遮断し、プラスチックの箱にRFタグを入れて読み込む、などの方法で読み取り範囲を限定することもできますが、AsReaderはタグの読み取りだけではなく、周辺の仕掛けなども多くなされているイメージがあるので、ASR-P30Uにもそのようなものがデフォルトで付いているといいな、と思います。
また、AsReaderは他の製品群にも非常にユニークなものがあるので、ハンディでは入りづらいような隙間に入れられるような伸縮棒を使ったリーダを検討されていたと思いますが、痒い所に手が届くような技術の組み合わせは非常に期待値が高いと思います。
ぜひ、お客様にもその良さをわかっていただけるように営業していきたいと思っております。
次の構想。
現在DESKTOP-Typeと連携していただいていますが、AsReader DOCK-Type(ハンディタイプ)、GUN-Typeとの連携は?
現在、ハンディタイプ、GUN-Typeには対応はしておりません。
スマホとなると、iOSにしてもAndroidにしても、お客様ごとのセキュリティポリシーをクリアする必要があります。
スマホを持ってリーダとしてだけ使います、というわけではなく、通話もアプリも使うとなると、モバイル・デバイス・マネジメント(MDM)の話になってしまい、なかなか進みづらいと感じています。
とはいえ、構想としては実際にありますし、デバイスの採用という話も出ています。
その際に標準仕様となるものは、提示された企画に合わせた開発、という形になり、例えばネイティブアプリを使ってリーダーライターが使えるアプリケーションづくりがベースになり、連携させることになると思います。
どこかで実績が出てくると、他のお客様でも申請が通りやすくなってきますね。

世の中のモバイル化が進んでいくと思われますので、次の機会にも、また当社のリーダーをご提案いただけるようお願いいたします(笑)

株式会社エクサ

〒220-8560 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス2階
https://www.exa-corp.co.jp/
●設立 / 1987年(昭和62年)10月1日
●従業員数 / 1,216名(2021/1/1時点)

【活用のポイント】
●識別管理 ●所在管理 ●移動管理
導入機種:AsReader ASR-P30U

株式会社エクサ

エクサ様は、長年にわたるSIer(エスアイヤー)としての経験で培った力で、企業のビジネス課題と目的に合わせたソリューションを提供されています。
今回、RFID運用での設備保全に際し、AsReader DESKTOP-Typeを、IBM Maximo®︎、Maximo Base Kitと連携していただきました。

【IBM Maximo®︎】とは設備や資産を戦略的に管理することで現場課題解決に寄与し、企業の設備・資産価値の最大化を実現する設備保全ソリューションです。

https://www.exa-corp.co.jp/solutions/conservation/maximo.html

【Maximo Base Kit】とはIBM Maximo®︎をコアとし、エクサ様独自の付加価値をプラスした短期導入ソリューションです。

https://www.exa-corp.co.jp/solutions/conservation/maximo_basekit.html

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