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システム連携事例

公開日:2021.08.03
【インタビュー全文は以下】
取材日:2021.04.21
導入のネックとなっていたRFタグの価格もここ数年で大幅に下がり、RFIDが在庫管理の効率化の切り札に。
- RFIDオプション機能開発の背景・経緯を教えてください。
- 我々の製品であるロジザードZEROというものは、在庫管理・倉庫管理システムとして、成熟したシステムになってきていまして、この次を考えなきゃいけないとなった時に、どういうオプションをつけるかと考えると、やはり世の中RFIDというものがだいぶ浸透をし始めてきている。その RF タグの単価も、だいぶ下がってきたので、大企業だけじゃなくて中小企業さんも、その手を出しやすくなったというところから、我々としても、もうそこ(RFID)は避けて通れない仕組みであろうという考えに至り、このRFIDによる入荷検品だったり商品を認識・識別する仕組みを作ろうというところからこの案件の話が立ち上がりました。
決め手は開発のしやすさ。使いやすさ的にもAsReader。
- RFIDリーダーとして、AsReaderを選んでいただいた理由は?
- 前提としては、アスタリスクさんとは以前よりお付き合いをさせていただいていたので、もちろんそこから話があったわけですけれども。
他の商品も確かに候補にあがりましたが、他社製品との比較をしてみて、やはり御社のGUN-Typeのものが一番使いやすいという判断をしました。
あともう一つ、決め手になってるのは、使用するアプリを開発させていただいたのですが、提供していただいてる SDK の部分で、開発者がとても開発しやすかった、というところも、この製品に決定させていただいた一つの要因になっています 。

握ってトリガーを引けば電波が出る、という使いやすさ。
- 実際にAsReaderを使用した際の感想を教えてください。
- 使いやすさという点で言いますと、本当に直感で使える、握ってトリガーを引けば電波が出るという、ものすごい使いやすさ。
あと、どうやったら(電波を)拾うかということにも特に説明は要らなくて、握ってトリガーを引けばこの先頭のここから電波を拾うんだなっていう。
現場にこういう向きでやりなさいだとか、こういう角度でやりなさいとか、特に指示しなくても直感で使える形をしているのでとても使いやすいな、というところはありますね。
バーコードスキャナーも、LED のスキャナーが付いていて、その辺の SDK も揃っているので、この場面ではバーコードスキャナー、この場面でRFID の電波を拾う、というのを全部 SDK でコントロールできるので、画面単位でスキャナーに切り替えますとか RFID に切り替えます、という説明が必要なくて、画面画面でどちらかを自動選択で使えるようにする、という点でも、開発し、機能を作る上でもすごく設計しやすかったです。
要は、よりユーザーが使いやすいような感覚で設計しても、その通り作れる、と言うのがとても良かったな、と感じています。
- 画面単位、ということは、バーコード、RFIDの使い分けをアプリで画面ごとに設定されているということですか?
- この画面ではバーコードしか使わない(バーコードの読取のみが必要)ので、トリガーを引くと赤色光が出る。
また、この画面ではRFIDしか読まないので、RFIDのリードモードになる、ということをコントロールしています。
- 画面単位で必要に応じたモードで商品の読み取りができ、画面が遷移していくということですね?
- そうですね。
一番最初にアプリを作った時は、この画面でバーコードを使う時には、バーコードのアイコンを押して、赤色光照射をするようにしていました。
また、この画面ではRFIDを使うので、RFIDのアイコンを押して、RFIDのリードモードにする、という方式にしていましたが、お客様の要望で、いちいちタップすることが面倒だと。
画面ごとに使うモードはわかっているので、トリガーを引いた時に自動で判断して欲しい、ということを言われて、画面画面で、どちらのモードに遷移するか、というのを裏でコントロールしています。
- 使い勝手を完全にユーザー目線に合わせたワケですか?
- アイコンをタップすることでモード変更、というのはすごく分かりやすい気がしたのですが、さらに使い勝手を良くして欲しい、ということを現場は求めておられたのですね。
現場の方々は、便利なものを導入した場合、これだけが手間になる、ということを嫌がります。
トリガーを引くという行為で全てが終わるのであれば、それしかやらない(やりたくない)のです。
(作業の)間々にワンアクションあると、それが時間のロスにつながってしまいますから。
- ロジザードZEROには画面に合わせたモード遷移の設定という機能はデフォルトで搭載されているのですか?
- 今回のお客様に合わせた仕様のアプリケーションになりますが、そのアプリケーション自体は標準にしようということで、この仕様でAppleの申請を通しましたし、公開もしました。
この仕様で見合ったお客様であれば、標準という形で使っていただこうと考えています。
※標準機能化していく予定ではありますが、2021年6月現在は標準機能ではありません。
- 開発する側としても、使う側としても、WIN-WINの形ですね?
- そうですね。開発する側というのは自分の信念で結構作ってしまって、現場の運用に合わないみたいな事って、結構よくあるとは思うのですけれども、現場の要望と開発側の考えてることが、一致しやすかったんですかね。
設計をしていく上で、現場にヒアリングはするんですけど、すごくいい関係を築けたのではないかなという、いいきっかけになったと思ってますね。
- 導入費用面ではどうですか?
- 金額的な部分でいうと、我々のロジザードZEROという製品は、一応ハンディターミナルっていうものが付いていて、それを使って商品をスキャンしたり入荷検品・出荷検品しているのですけれども、ハンディってまだまだものすごく高くて、「ハイ、買います!」という風に簡単に買えるような価格ではないんですよね。
なので我々はレンタルとかしてるのですけれども、単体としてはすごく高いものなので、すぐに導入、購入というには、ちょっと踏ん切りのつかない価格なんですけども。
今回はそんなハンディターミナルとほぼ同等の機能を、アプリ… RFID のGUN-Typeを使って実現することができたので、それとの価格を比較すると、もう全然違う、何分の一という価格帯でそれが手に入って、しかも RFID まで読めるというところを考えると、我々の売り手側の目線で言うと、高いものが売れた方が確かにいいんですけど、ただお客様は安い方を導入したいので。より提案をしやすい価格になっているんじゃないかな。
まだ正式にオプション機能としてもご提案はできていなんですけれども、弊社がその機械(ASR-L251G)を、例えば一括購入してそれをレンタルでお出しするとか、というのが今の価格よりもすごく低く抑えられてできるんじゃないかなっていう点でもすごくメリットがあると 感じています。
- オプションでバーコードのハンディターミナルもご用意はされているということですか?
- そうですね。現状では別のハンディターミナルを使って、入荷出荷検品をしていただいています。
- そのハンディターミナルと比較しても、AsReaderを使用した場合は導入コスト的には下がる?
- そうですね。購入という部分で考えると、ハードウエア的な価格は全然違うので。

お客様に導入をおすすめした時に質問がないんですよ。本当に説明書もお渡ししていないんです。
- 導入までの過程で良かった点と悪かった点を教えて下さい。
- メリットの点は、先ほども何回も言いましたけど、開発しやすかった。で、ハードの導入費も安いというところ。
バーコードスキャナーがついてるので今まで通りの作業もできるし RFID も同時に読めるというメリットがあります。
デメリットっていう点で言うとやはり RFID を使うというところでは、商品にRFIDが付いてないと、その機械は活躍できないわけであって、先程ようやく広まってきたと言いましたが、まだまだ(RFタグが)付いてないお客様は結構いらっしゃるので、なんて言うのですかね、もっとそれが広まってから、案件の需要が増えてくると思うんですけども。
もっと簡単にこちらから RF タグを発行して、付けるところからやりますよとか、そういう流れもGUN-Typeから出来たらいいのかな、というのは思いましたね。
要は商品のバーコードを読んだら、タグがペロッと出てきて貼るだけとか、そんな仕組みももしかしたら作れたらいいのかなっていうのは思いましたね。
なのでまぁ悪い点っていうわけではなくて改善というか、もうちょっと、要望的なものになってしまいますね。
ちょっと悪い点というのは正直に見当たらなくて、あの特に本当にお客様にこれをおすすめして導入いただいた時には特に質問がないんですよ。「これどうしたらいいの?」「このボタンは何?」とかいう質問が一切なかったので、本当に。なので説明書もお渡ししてないんですよ。それぐらい、もう作ってポンって入れたらすぐ使えちゃうみたいな感じなので。そうですね、悪い点っていう明確なものは正直ないですね。
読み取りの精度も良いし、いろんな意味で使いやすいな、という感じです。
- 今回のロジザードZEROとAsReaderとの連携部分の感想をお願いします。
- 使ってみてすぐ思ったのは、もうやっぱり読み取りが早い!というところですね。
結構な距離を離れてても読めるので、RFIDのあのようなタイプ(のリーダー)にしてはものすごく精度がいいなっていう風に思いました。
かと言ってものすごく精度が良すぎるというのも駄目で、良過ぎてしまうと、今度は現場の物の配置でものすごく苦労するんですよ。
要は、ここを読んでいるのに、こっちまで読んでしまう、みたいな。
設計もものすごく難しくなってくるのですけれど、ただそこもSDKの中で、電波の強弱をソフトウェア的に操作できるので、それもまた、現場単位で電波調節できるというところも分かったので、やっぱりいろんな意味で使いやすいな、という感じですね。

本当に使いやすい、読み取りが早い。
- エンドユーザー様の感想など教えてください。
- 私が今ずっと言ったもの、本当に使いやすい、読み取りが早い、という感想は、即上がってきています。
これを改善してほしいだとか、ここ何とかならないか?これが要らない機能だ、という声は一切まだ上がってきてないです。
とりあえずは、我々がいつも提供してるハンディスキャナーレーザータイプのものよりも、早いと。
今お客様がRFID(のタグを)を付けていてくれているので、入荷の作業が、格段にパフォーマンスが上がったと。
そこの現場は3台導入させていただいたんですけども、3台で3万点ぐらいの商品を2日で終わらす(入出荷検品)ことができたということで、パフォーマンスも上がるんですけど、人件費も削減できてるという所でいいとこばかりだという声しか上がってきてないですね。
- ネガティヴな意見はありませんでしたか?
- 今のところは上がってきてはいないですよね。
要望的なもので上がってきてるものは、逆に言うと我々が作ったアプリケーションの機能に関しての要望は上がってきてます。
ただハードウェアに関しての要望に関しては全くないですね。
結構充電も持つので、「充電が早く切れちゃうんですけど」みたいなものもないですし、来ている要望としてはこちらが作ったアプリケーションの部分だけですね。
- 導入前は入荷検品はどのくらいの時間をかけてやっていたのですか?
- 1週間程度の作業時間を見込んでいたと聞いています。
- -我々もバーコードに比べてRFIDの入出荷の検品は半分以下の時間で終わります、というアピールをしていますが、まさにそれを具現化した例ですね。
- 我々もびっくりしたくらいです。
今回倉庫移転で、3万点の商品をA倉庫からB倉庫へ移し、B倉庫へ入荷、という運用をしたのですが、倉庫移転が二日で終わってしまったという感じです。
- 全商品へのタグ付けはどうされたのですか?
- 今回のお客様は、RFIDに対して注目は既にされていて、だいぶ前からタグをつけていらっしゃったのです。
いずれそういう時代が来るとおっしゃっていて、今回このようなお話があって、とんとん拍子にここまで来れたという感じですね。
- そのお客様は倉庫を移られる前はロジザード ZERO ではなくて、違うものを使っておられたのですか?
- そうですね。
別のものを使われていたようですが、今回このお話をいただいた時に、ロジザードZEROもお使いいただく、プラス、RFIDの今回のアプリも使っていただけるということでした。
- 今後AsReaderに期待することは?
- 今後、我々が今回使わせて頂いたGUN-Typeの他にも、様々なタイプとの連携を考えているので、要望としては、機能面で言うと、先ほど言った即ラベル発行までの仕組み、ということになるんですけれど、要望的に言うと何ですかね。
RFID を読み込む装置の、もっと画期的なものがあったら教えてくださいみたいな感じですね(笑)。
ロジザードZEROの一般的な業務フローとAsReaderシステム連携イメージ

※一部連携においてカスタマイズの必要なシステムもございます。
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※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※iOS商標は、米国Ciscoのライセンスに基づき使用されています。
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