絶対に外せないバーコード、2次元コードの種類
自動認識コラム「バーコード篇」の初回で、バーコードの歴史と概観をご紹介しました。世界には合わせて100種類以上もあると言われるバーコード、2次元コードですが、その中で国際的に標準化されているコードシンボルは、それほど数多くはありません。
今回は箸休め的にISO/IEC規格(日本においてはJIS規格)として制定されているものを一覧表にしてみました。下表の12種類(バーコード6種類、2次元コード6種類)の内、Coda Bar(NW7)を除く11種類が世界標準のシンボルで、JISに規定されている日本標準コードは、下表のバーコード6種類と2次元コードの内のPDF417、QR Code、Data Matrixの3種類です。
ISO/IEC規格の中で、2次元コードのMicroPDF417とAztec Codeについては、今後JISで規格化を視野に検討がされるようですが、現状では上記JIS規格の9種類のバーコードを押さえておけば、国内での業務において支障はないでしょう。ただ付け加えておくと、下表には入れていませんが、バーコードと2次元コードをくっつけた「GS1合成シンボル」というコードシンボルもISO/IEC規格で標準化されていて、日本でも医薬品などで使用されています。このコード体系もJIS化が検討されていますから、押さえておいて損はありません。
※ 【GS1合成シンボルとは】
ベースとなるバーコードは、EAN/JAN/UPC(EAN/JAN-13、EAN/JAN-8、UPC-A、 UPC-E)、GS1-128、GS1 Databar(Omni-Directional, Limited, Expanded)の3種類。それに補足する情報(有効期限、ロット、シリアル番号など)を、2次元シンボルのMicro PDF417かPDF417でバーコードシンボルの上部に付加(合成)したシンボルです。そして、この付加される2次元シンボルのコンポジットコンポーネント(複合部品:CC)によってCC-A、CC-B、CC-Cの3種類のタイプに分けられています。