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導入事例

公開日:2024.07.08

AsReader ASR-0230D の導入事例

スピードと正確性を求めるシビアな救急の現場だからこそ、RFIDで患者認証!

大阪府立 中河内救命救急センター

大阪府立 中河内救命救急センター

中河内救命救急センター様は、大阪府の東側に位置する中河内医療圏にある唯一の救命救急センターです。主に現場からの救急搬送と医療機関からの紹介による傷病者に対応し、命にかかわる重度外傷、敗血症、脳卒中、多臓器不全、中毒、熱傷などの重症傷病者を専門的に治療する医療施設となっています。
時間との戦いとも言える緊急度の高い現場で、ミスなく迅速な医療行為を行うため、院内では患者、医療従事者、投与する輸血や輸液の3つを紐づける「三点認証」を徹底されています。従来、バーコードで行われていたこの「三点認証」に、この度RFタグのついた患者認証用RFIDリストバンド「E-ブレス®」を導入し、AsReaderで読み取ることで、よりスピーディで確実な医療につなげていらっしゃいます。

導入:2023年08月

■導入機種
> ASR-0230D

【インタビュー全文は以下】

取材日:2024.05.28

臨床検査技師
医療安全管理者 吉田元治 様

臨床検査技師 医療安全管理者 吉田元治 様

三点認証にRFID リストバンド「E-ブレス®」を導入しようと、お考えになった背景を教えて下さい。
これまでは、通常のリストバンド…RFID じゃない一次元バーコード付きを使っていたんですけれども、やはり認証率が悪い、装着率が悪い、さらには血液やその他の汚染でバーコードが読み取れなくなる。また、インクの問題で、かすれが出た時に全く読み取れなくなる。あと、アルコールにちょっと弱い…印字が消えていくというところで、やはり問題を感じていました。そこで何かないかな?ということで探していました。
実は5年10年ぐらい前からRFIDのことを構想は練っていたんですけれども、やはり当時はまだコストが高い、というところで導入に至らなかった。ここ最近になって、やっとRFID のコストが少し落ちついてきたというところで、やってみようということになりました。
RFID を読み取るリーダーに求める条件は何がありました?
リーダー選定にあたって、RFID が読めるのはもう絶対条件で、それにもう一つ、誰が投与するのかというところで 職員認証にFeliCa 機能が使えるというところが選定理由になっていました。しかし、両方使えるというのを探すと、 なかなかシステムとして存在しない。で、色々探した結果、AsReader が使えるということで、導入に至ったという 経緯になります。

臨床検査技師
輸血療法委員会副委員長 黒田舞子 様

臨床検査技師 輸血療法委員会副委員長 黒田舞子 様

RFID での三点認証に運用法を変更して、職員周知でのご苦労はありませんでしたか?
もともと小さい組織なので大きい病院よりは通知がしやすいというのがあって、マニュアルをしっかり作って勉強会というか、使用方法の説明会を2回、3回行えば全員に広まるっていう施設なので、それを検査室でやらせてもらって周知したので、特にそこまで大きな苦労というのは感じませんでした。

臨床検査技師
輸血療法委員会委員 塩山愛加里 様

臨床検査技師 輸血療法委員会委員 塩山愛加里 様

AsReader の使い勝手はいかがでしたか?
検査技師自身が患者さんのID を読むことってないんですけれど、試しでやらせていただいたときにRFIDリストバンドの上に手を置いて、その上からでも読めたりして、そこはすごい驚いて。さらに、実際に布団で覆われている患者さんの腕につけている状態とかでもそのまま読めたりするというので、看護師さんたちもすごくそこは感動していたイメージが大きいです。

導入事例 - 中河内救命救急センター

医師
所長代行 岸本正文 様

所長代行 岸本正文 様

RFID での三点認証(患者認証)の印象をお聞かせください
輸血を我々ドクターが管理するという場面を考えると、手術室で麻酔をかかった状態で…麻酔をかけるっていうことは手術のオイフというか、布の下にリストバンドが隠れることがあるんです。それでも上から認証できるということは非常に便利だと思います。
以前に比べてスタッフの業務効率が上がったようなことはありますか?
安全にできているという認識は常にあるので、恐らくこれを使っているということは、そういうエラーがすごく減らせる可能性があるという安心感はありますね。今まではここに神経を集中してましたが、輸血に関してはこれ(三点認証)があるから、機械(システム)任せにして安心…ということが言えると思います、良い点として。

医師
主幹兼医長 輸血療法委員会委員長
鉢領将明 様

主幹兼医長 輸血療法委員会委員長 鉢領将明 様

患者認証にRFID を使った三点認証の印象をお聞かせください
殆どの病院は、恐らく目視によるダブルチェックでの輸血投与になるんですよ。人の目でダブルチェックしているので、間違いはほぼないんですが、ゼロとは言い切れない。こういったデバイスを使って認証チェックすることで、輸血の取り扱いの誤りは減らせられているのかなというのは実感としてあります。
リーダー(AsReader)の使い勝手はいかがですか?
読み取りに関しては良好だと思いますね。多少物がかぶっていたとしても、患者さんの名前とか輸血製剤の認証番号とか、そういったもののロットに関してね。また、まず最初に自分のID を認証して、2 番目患者様(のID)、3番目に血液製剤、と画面に順序良く表示されるので、そこはわかりやすいです。

導入事例 - 中河内救命救急センター

看護師
初療/ 病棟 副主任 医療安全管理者
矢田将太 様

看護師 初療/ 病棟 副主任 医療安全管理者 矢田将太 様

三点認証にRFID が導入されて、便利になった部分はどこですか?
こちら(AsReader)はポコンと(リストバンドの上に)載せるだけで認証もできるというところがいいですね。服の上からでもできますし、どうしても救急の患者さんで掛けものを掛けたいので、その上からでもできるというところで利便性がかなりいいなと思っています。また、医療用エプロンの上から自分たちのID カードを認証できるのも便利です。以前は、いちいち服を脱いだり破ったりして認証してたり、あとはネームバンドを外して認証してたりすることがあったんですけれども、そういったところでは使いやすいなと感じています。
その他、RFID 化でどんなメリットを感じましたか?
メリットとしてやっぱり時間が早いという部分ですね。バーコードを探さなくてもいいというところで、タッチでポコッていけるのはすごく利便性が高くて、時間は短くて…救命センターなので、時間との勝負って大きいので、ましてや輸血で使うので輸血を早く投与したい、早く確認をしたいというところでかなりメリットが高いと感じています。
また、どうしても外傷の患者さんが多いので、バーコードで認証しようと思うと血で汚れてできないこともあるんですよ。そういう時にやっぱりタッチでできるのは、かなりやりやすいですよね。もちろん、それを信用しながらも、患者さんとのID が間違えてないかも確認しますけど、読み取り能力が早いと読み取ったのが間違いないかの確認も早くなるので、時間軸でいうと早くなりますよねというところで使いやすいかなと思います。
AsReader に関する感想をお願いします
特に充電に関してなんですが、これもポコって置くだけで充電できるので便利です。以前は充電が挿すパターンだったんですよ。たまに上手く刺さってなくて、いざ緊急で使いたい時に使えないことがあったので、今はめちゃくちゃ使いやすいです。

導入事例 - 中河内救命救急センター

看護師
ICU 所属 福田真耶 様

看護師 ICU 所属 福田真耶 様

三点認証にRFID が導入された事で変わった点はなんですか?
今まででしたら、PPE(医療用エプロンやマスクなど個人用防護具の総称)とかを着ていると、自分の名札も認証できないので、いちいち名札を出して認証していたので、名札が汚染した状態になってしまったんですけど、これになってからはエプロンの上から認証できるのが良いですね。
また、分厚い布団はちょっと無理ですが、薄い布団やタオルケットぐらいは全然読み取りができるので、患者さんを起こさずに夜でも投薬できます。患者さんのリストバンドがどこに付いているかは登録されていて、パソコンで分かっているので、薄暗い中でもその辺にリーダーを持っていったら認証してくれるので便利です。

導入事例 - 中河内救命救急センター

事務局
事務長 安田洋一 様

事務局 事務長 安田洋一 様

三点認証のRFID 化で、医療安全の向上、労務の軽減など変化はありましたか?
現場で直接作業する担当ではないので、変化として具体的に思いつくところはないのですが、導入後、インシデント等は発生しておりませんので、効果はあったと受けとめております。人的チェックではなく、システム的に安全チェックができているということですので、人的なミスというのがなくなったというふうには感じております。
また、チェック体制がシステムで管理できるようになったので、現場の方々から、従前と比較して楽になったということは聞いております。
大阪府立 中河内救命救急センター

大阪府立 中河内救命救急センター

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